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柴田七美 展示「だれかのかたち」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、アーティスト・柴田七美による展示「だれかのかたち」を、2025年3月8日(土) 〜 3月28日(金)の期間に開催いたします。
本展では2023年から描き続けている、架空の人物像を描く油画シリーズを展示します。モチーフは、映画、舞台、小説など、自身が鑑賞者(受け手)として触れた物語から、記憶と想像を元に描き起こした人物像です。それぞれの個性や背景を持ったイメージは、ドローイングや様々なサイズのキャンバスで繰り返し描かれることによって抽象化され、画面上で「人形」や「影」のように再構成されます。これらの作品は、既存の物語を伝えるのではなく、独立した人物像として、曖昧なイメージから鑑賞者一人ひとりが物語を想像し、色や形やマチエールなどを楽しめることを目指しています。
「無題」2025、455×380mm(F8)、キャンバス・油彩
[アーティストステートメント]
舞台上と客席の、互いが決して交わらない距離感を心地よく感じたのをきっかけに、映画、舞台、小説など、様々な媒体に現れる架空の人物像を描くようになりました。自分と一定の距離を保つことができる非実在の他者を描くことで、絵画表現におけるイメージと素材と身体のバランスを追求しています。「だれかのかたち」は、誰だかわからない、はっきりとしない存在の気配のようなものを表します。虚構の世界の住人が、キャンバス上で絵具の塊やストロークの集積へ変化していく過程で、イメージと物質の両極を行き来しながら、新たな人物像を見出したいと考えています。
柴田七美
「無題」2025、333×242mm(F4)、キャンバス・油彩
[アーティストプロフィール]
柴田 七美
1985年 福岡県出身
2008年 尾道市立大学 芸術文化学部 美術学科 卒業
2009年 尾道市立大学 大学院 美術研究科(油画) 中退
■個展
2013年 「黄色い舞台」Takashi Somemiya Gallery、東京
2014年 「アクター」Takashi Somemiya Gallery、東京
2016年 「Figure」Takashi Somemiya Gallery、東京
2020年 「フォルム」みぞえ画廊、福岡/東京
2022年 「劇中劇」みぞえ画廊、福岡/東京
2023年 「Resolution」みぞえ画廊、東京
2024年 「影と凹凸」みぞえ画廊、福岡
■グループ展
2008年 「WONDER SEED 2008」ワンダーサイト渋谷、東京
2009年 「TOKYO WONDER WALL 2009」東京都現代美術館、東京
2013年 「シェル美術賞2013」国立新美術館、東京
2014年 「今日を過ごす方法」高松市立塩江美術館、香川
2017年 「シェル美術賞2017 アーティスト・セレクション」国立新美術館、東京
2022年 「ARTIST TRANSUFER in HIROSHIMA」アートギャラリーミヤウチ、広島
2023年 「ART LOUNGE PROJECT #3」Le Metté Adeline、岡山
■アートフェア
2014年 「アートフェア東京 2014」(Takashi Somemiya Gallery)東京国際フォーラム、東京(同2015、2016年)
2016年 「ART FAIR ASIA FKUOKA 2016」(みぞえ画廊)ホテルオークラ、福岡(同2017、2019、2022、2023、2024年)
2022年 「神戸アートマルシェ 2022」(みぞえ画廊)神戸メリケンパークオリエンタルホテル、兵庫(同2023、2024年)
2023年 「アートフェア東京 2023」(みぞえ画廊)東京国際フォーラム、東京(同2024、2025年)
2024年 「ART TAIPEI 2024」(みぞえ画廊)台北世界貿易センター、台北
[展示詳細]
柴田七美「だれかのかたち」
会期:2025年3月8日(土) - 3月28日(金)※終了日は変更になる場合があります。
時間:10:30 ~ 21:00
場所:銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
主催:銀座 蔦屋書店
協力:みぞえ画廊
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp