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GINZA SIX EDITORS
ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。
世界へと発信する、GINZA SIXの「和の真髄と革新」 Conveying Japanese Essence and Innovation at GINZA SIX
伊藤 文
地下2階フロアでとりわけ私の心をとらえたのは、酒屋「いまでや銀座」でした。調度やフローリングをはじめ、木調で展開した空間。柔らかな温もりに、背筋が伸びる匠のこだわりが伝わってくるようです。酒、造り手との出会いを大切にし、お酒1本1本の物語を蔵というものづくりの現場から伝えたいという、2代目「いまでや」小倉秀一社長の思いが詰まっていました。
「いまでや」に頻繁に足を運びたくなるのは、社長自身が感じた感動を、お客さまにも味わってもらいたいと、一期一会の仕掛けを設けてくれているから。「角打ち」コーナーでは、日替わりで蔵元の有料試飲を提案。取材日は三重の銘酒「瀧自慢」の勧める6種の酒が試飲できました。また二十四節気に合わせた、季節にあった酒セレクトも並びます。「処暑」の候では“目指したのは とりあえずビールに代わる 涼夏の日本酒”「宝剣 涼香吟醸」や、“芳醇ながら軽快なうまみ 西酒造の造る麦焼酎”「一粒の麦」など。俳句のような詞を 載せた名札文からも、今日の食卓のイマジネーションをかき立てられます。
GINZA SIX EDITORS Vol.1(Food)
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